あの日世界は美しかった。
とてもとても
小さな小さな
世界だったけれど
きれいだったよね。






朽ち果てた道の上をトラックが走る。
コンクリートから伸びる草を掻き分けて。

がたがたごとごと。
がたがたごとごと。

やかましい事この上ない。
助手席には赤毛の少女、つまらなそうに口を尖らせる。
片目を覆う眼帯をさすりながら。

「……アスカ」
「……あによ」
「……退屈?」
「……とてつもなく」

あーやばいなぁ、とハンドルを握る黒髪の少年。
おもむろにメーター脇に据えられたデッキへテープを押し込む。



ガシャコン!


――Just an old fashioned love song
――Playing on the radio♪
――And wrapped around the music
――is the sound of someone promising ♪
――they'll never go……


ガシャコン!


「あ」


少女がテープを押し出す。

「………聞き飽きた」
「いや、あのねアスカ」
「つーまーんなぁーいぃぃぃ〜」
「んじゃ運転」
「やだ」
「即答ですか」
「……あのさぁ、シンジ」
「ん?」
「道…合ってんでしょうね」
「…………たぶん?」


いきなりトラック蛇行運転。
ふらふらごとごとぐらぐらがたごと。


「こぉーのバカシンジィ!何よッ!その疑問形はぁッ!!」
「チョーク!チョーク!アスカ苦しいってアスカぁ!」


ふらふらごとごとぐらぐらがたごと。
ふらふらごとごとぐらぐらがたごと。


だらだらとやる気なく進むトラック。
青い空と白い雲の下
草に埋もれた道を書き分けて
赤い海のほとりを進む。





二人を乗せて。



























1.




いろいろあった。
とにかく、いろいろあった。
気がつくと赤い海のほとりでふたりぼっち。




「気持ち悪い」



と彼女は言った。


あの時、少年と少女は
素に戻ったのかも知れない。


お祭り騒ぎの日々から。



ガシャコン!



――You'll swear you've heard it before
――As it slowly rambles on and on.♪
――No need in bringing em back
――Cause they've never really gone♪


「アンタも飽きずに良く聞くわねぇ〜」
「んー…これしかないからねぇ…」

あの日から少年は、少々ふてぶてしくなった。
あの日から少女は、少しだけ肩の力が抜けた。

「たしかこの道で…いい筈なんだけどなぁ」
「アンタねぇ…」
「うん大丈夫。まぁなんとかなるさぁ〜」
「あー…アンタ、変わったわぁ」
「へ、そう?」
「うん、変わった」
「そうかなぁ」
「バカシンジからスーパーバカシンジに」
「デラックスシンジと」
「スパバカシンで充分」
「なんかカッコ悪いなぁ」
「アンタにはそれ位がお似合いよ!」

最初の1週間は喋らなかった。
次の1週間は罵りあった。
その次の1週間はまた黙す。

おなかがすく。ひたすら喰いまくる。
寝る、起きる、体を洗う、罵りあう、そして黙り込む。
それの繰り返し。

いい加減疲れてくる。
さらけ出し合った。


もうどうでもいいや。


なんとなく微笑んでみる。
なんとなく大笑いしてみる。

少女が負った傷が癒える頃には
素直に馬鹿笑いする二人が居た。



この世界、ひとりぼっちでいるには寂しすぎるから。



――Just an old fashioned love song
――Coming down in three part harmony♪
――Just an old fashioned love song
――One I'm sure they wrote for you and me♪






2.






蒼い海が見たいなぁ。

と、或る日少女は言った。
赤い海を見つめながら。
その日少年は人の消えた町へ降り
トラックに乗って帰ってきた。
地図とか缶詰とか釣竿とか、その他いろいろ詰め込んで。

“アレ”に乗るより全然簡単。

少年はしれっと言う。
その時少女は、傍らの少年を少しだけ眩しく感じた。

「って感じで、だいたいこの辺りの岬だと思うんだよ。
 海流が変わる場所ってさぁ……聞いてる?アスカ」
「……ん?」
「眼…痛むの?」

眼帯をさする少女。

「ああ、大丈夫よ。クセみたいなもんだから」


既に世界の光を失いつつある左目。
その瞳が闇に堕ちる前に、もう一度だけ見たかったブルー。
トラックの行き先は、あるかも知れない蒼い場所。



――To weave our dreams upon and
――Listen to each evening when the light are low♪
――To underscore our love affair
――With tenderness and feeling
――That we've come to know♪





3.




日が海に沈んで行く。
赤い夕日と紅い海。
トラックを止める。

朽ちた岸壁に止まるトラック
釣竿掴み水平線を見詰める少年。
傍らでコンクリートの岸辺からぶらぶらと足を浮かべる少女。

「無駄なのに…」
「そうかなぁ…」

いまだ浮は引かない。
ただ紅い水面をゆらゆらと漂うだけ。

ヒトが消えた世界と、魚の消えた海。
山並みから微かにカナカナとひぐらし。
赤に覆われた空が濃紺に暮れていく。


「おなかすいた」
「すいたねぇ」


よいしょ、と少年が立ち上がり糸を巻き竿を荷台にコトンと放る。
パンパン、と少女はワンピースの砂を払い助手席のドアを開け放つ。

イグニッション・オン。カコカコカコと空回り、やがてガロン!と吹き返す。

「今日のねぐらは…と」

地図をごそごそ取り出し探すのは川辺。
街には泊まりたくない、だって堰き止めた筈の淋しさが吹き出すから。


「それじゃ」

少年がギアを入れる。

「ひあ、うぃー、ごー!」

少女が放つ。



ガシャコン!


――You'll swear you've heard it before
――As it slowly rambles on and on♪
――No need in bringing em back
――Cause they've never really gone♪



夕闇の中進むトラック。
目を光らせ辺りを照らし、少しだけ軽快なステップで踊りながら走る車輪。



――Just an old fashioned love song
――Coming down in three part harmony♪
――Just an old fashioned love song
――One I'm sure they wrote for you and me♪



見慣れた一番星がいつもより少し寂しく見えたのは、たぶん気のせい。






4.






ぱちぱちと灯火が揺れる。


焚き火を挟み少年と少女。


「今日のディナーはいかがでしたか?お嬢様」
「まぁまぁね。缶詰も調理次第?ってとこかしら」
「いえいえ、愛情がスパイス」
「はいはいはいはい」
「はいは二回以下で」
「うっさい!」

ぼふっとシートの上に寝転がる少女。

「綺麗ねぇ」

ぽふっとシートの上に寝転がる少年。

「綺麗だねぇ」

視界に拡がる光の天蓋。
焚き火を挟み寝転がる二人。


「ねぇ、シンジ」
「んー?」
「明日は着けるかなぁ」
「うーん、多分?」
「いい加減ね」
「ま、そんなもんでしょ」
「あんた変わったわぁ」
「そうかな」
「ふふっ。変わったわ」



夜空の下、シートに寝転がり満天の星を見上げる。

パチパチと耳元で焚き火の音。
まるで催眠術のように二人から声を奪っていく。


ぱちぱち…ぱちぱち…ぱちぱち…ぱち…


どれくらい言葉を失くしていたのか。



「ねぇ、シンジ」



不意に声を放つ少女。
呪縛を静かに解くように。


「ん?」


灯火の先、黒い瞳に映る青い瞳。









「あんた、誰?」








ぱきっ、っと炎の中崩れ落ちる枯れ木。



「変わり過ぎなのよ、あんたは」



少年は返さない、ただ青い瞳を見つめるだけ。


「ほら、やっぱり目を逸らさない。真っ直ぐにわたしを見つめる」


少女の知っている彼。いつも伏せてたその目。
こんなに黒いだなんて気付かなかった。




「ねぇ、あんた誰?」




ぱちぱち…ぱちぱち…ぱちぱち…



「さぁ?誰なんだろうね、ぼくは」



ぱきっ。


「気がついたら泣いていた。手に柔らかい首の感触が残ってた」


あの日、紅い海のほとりで。


「頬に優しい感触が残ってた」


撫でてくれた、白いてのひら。


「もちろん全て覚えてる、あの騒がしかった日々も」


あの狂った物語を。


「みんなと混ざり合った事も、帰って来た事も」



壁を外して、そして再び壁をつくって。


「そして見たんだ」

「何を?」

「隣に“僕”が寝ているのを」


いままでで感じたことの無い、腹の底から湧き上がる感情。


「何も出来なかった“僕”が、どうしようもない“僕”が、居た」


原初の感情、本能の情動、殺意。


「絞めた」

その首を。

「消そうと思った」

大嫌いな“僕”を。

「指先に力を入れた」

殺してやる。

「その時だよ」

冷たい、でも柔らかい感触。

「頬に“僕”じゃない手が触れたのは」

優しく撫でる手。

「何やってたんだろう?そこに“僕”なんか居やしないのに」

だから泣いた、自分さえ殺せなかった自分に。
本当に馬鹿な、なんてばかなぼく。

「やっぱりね」
「やっぱり?」
「だって、あの時あんたの目は、わたしを見ていなかったもの」

その瞳には、何も、何も映っていなかった。
それはまるで夜の海。






「あんたは、わたしが産んだのかもね」






あの後、何度罵った事だろう。何度罵られた事だろう。
何回も何回も何回も、そのあとどれ位口を閉ざした事だろう。

でもこいつは、絶対目を逸らさなかった。
そして絶対“ごめん”と吐かなかった。


だってそうじゃない。


こいつはわたしだ。
いや、わたしが産んだんだ。

わたしが望むように、生まれたんだ。
そして多分、一番大嫌いな“私”もあの時に。




「でもね」
「でも?」
「“ぼく”は、いつまた“僕”になるか解らない」

“僕”はまだ、腹の底にしがみついている。

「だからせめてその時までは、アスカを見ていようと思ったんだ」

必死にぼくを引き剥がそうと。

「もし、ぼくが」

その機を狙っている“僕”。

「この先、目を伏せるような事があったら」

“ぼく”が“僕”にやられたら。





「その時は、殺して」




ぱきっ。

炎の中枯れ木が砕け折れる。

ふっと風が最後の灯火を吹き消す。

満天の星空と、少女と、燃え滓と、少年。

お互いを捕らえて離さない、黒と青。



ふぁさっ。



体を包むブランケットをめくり
少女が手を差し出し、招く。






「おいで」





静かに立ち上がる少年の足が、くすぶる枯れ木を踏み超え
やがて少女の傍らに寄り添う。



「おいで」




その腕を引く、白く優しい手のひら。




「おいで、ころしてあげる」




わたしの中にも微かに残るシンジを。
激しく憎み、そして求めたあんたを。



最後に、愛してあげる。
そして、殺してあげる。

“私”と一緒にね。




満点の星の下、草の海の中
重なる影、ふたつ。








5.








でーでー、ぽっぽー。
でーでー、ぽっぽー。




鳥が鳴いている、朝だ。




しゃこしゃこしゃこしゃこ…



口に広がる歯磨き粉の味、うん、朝だ。



がしゅ、がしゅ、がしゅ、がしゅ



不意に威勢のいい音が混ざる。



しゃこしゃこしゃこしゃこ…
がしゅ、がしゅ、がしゅ、がしゅ



重なる二つの不器用なユニゾン。



がらがらがらがら、がぽがぽがぽがぽ…


ぺっ。




「……………」
「……………」


でーでー、ぽっぽー。
でーでー、ぽっぽー。


「…何か言いなさいよ」
「…そっちこそ」
「…顔、赤いわよ」
「…アスカもね」


でーでー、ぽっぽー。
でーでー、ぽっぽー。


「…す」
「す?」


とびっきりの笑顔で



「す、清々しい朝だね、マイスイートハー…」
「きゃおらッ!」



ごきゅ。


鳩尾から嫌な音を立ててうずくまる少年。
肩で息を切らす少女。


「ちょ…調子乗んじゃないわよ!」
「げほげはぁ…な、何で、昨日はあんなに可愛らし」


ごすッ!ごすッ!ごすッ!ごすッ!


「痛い!痛い!やめて痛い!アスカ痛い!痛い痛いたいたいたいたいたぁぁぁぁーーー…」


ストンピング連爆で少年が地に沈む。
嗚呼まさにツンデレ地獄。


「は…はやく朝ごはん用意しなさいよ!…わ、わたしも手伝うから」



朝日があたりを照らす。
同じ光、同じ朝。
でも、少しだけ違う朝。



「い、いーたーだーき、ますっ!」
「はい、召し上がれ」

にやり。

「笑うなぁッ!!」



ほんの少しだけ違う今日が、始まる。



カコカコカコカコ…
ガロン!ボッボッボッボッボッボッボッボッボッ…

トラックのエンジンが息を吐く。

「そいじゃ、行こっか」
「ひあ、うぃー、ごー!」




ガシャコン!



――Just an old fashioned love song
――Playing on the radio♪
――And wrapped around the music
――is the sound of someone promising
――they'll never go.♪


がたがたごとごと動き出す。
昨日とは、少しだけ違う二人を乗せて。






6.






夕暮れと宵闇が交じり合う頃、トラックはエンジンを止めた。
崖の突端、がけっぷち、世界の果てで。


「それじゃ、いい?」
「お願い」


崖の淵で少女の体を右腕で支えながら
少年の左腕が、彼女の眼帯を外す。


「ゆっくりと、ゆっくりとだよ」
「…うん」

静かに左目を開ける。

ぼんやりと、やがて像を結ぶ景色。
流れ込む色は、青。
鮮やかな、とても鮮やかなブルー。
少女の瞳と同じ色。


「きれい…」
「きれいだね…」


海は半分に割れていた。
赤い水を押しのけ、青い海流が海を覆う場所。


赤い海が終わる場所、青い海が始まる場所。
ひとつの世界が終わり、ひとつの世界が始まる場所。


言葉も無く、その景色をみつめる黒と青の瞳。
日が沈む。青い海の底に。


「あー…。シンジぃ」
「ん?」


そして。
左の像が、徐々に霞み始め


「終わった…わ」


世界の半分が、闇に沈む。

その目で色々なものを見てきた。
光と、闇と、ほんの一時の安らぎと、悪夢。
じわっ、と光を失った左目から涙が溢れ出す。

「ごくろうさま」

その言葉を呟いた少年の唇が

「あ…」

少女の左目に触れる。

「ごくろうさま」

そのこぼれた涙を、啜る。

「そうね」


少女は抗わない、ただ身を任す。


「さようなら…わたしの左目」


残った右目は、たぶんこれからずっとこいつを見ていくんだ。
光を失った左目に触れるその暖かな感触を刻みながら少女は思う。

やがて離れる、くちびる。

「ほかに痛む所は、ございませんか?」

おどけながら少年が笑う。

「ん」

少女が傷の癒えた片腕を差し出す。
その腕に、くちづけ。

「ここも」

傷の癒えた頬を指差す。
その頬に、くちづけ。

「最後に、ここ」

人差し指の先に、くちびる。


くすっ、と笑うふたつのくちびる。




小さな小さな世界の果て。
赤く暮れる空と、深いブルーの狭間で
二つの影が重なる。



深く、深く重なる。









7.








あれは夢だったのかも知れない。
夢見る人も、夢見ぬ人も、夢果つる人も等しく見た白昼夢。


夢から醒めたのは、たった二人。



「お、おおおおおおおおおおお!?」
「引いてる!引いてるよ、シンジ!」


還ってきたのは、少年と少女。


「きた!きたきたきたきたぁぁ!」
「おっさかなー!おっさかなー!」


今だ世界は眠っている。


「うおりゃぁぁぁぁぁぁぁあーーーーーーーーっ!」
「引けぇぇーー!力の限り、引けぇぇぇーーーっ!」



この眠りは、多分午睡。
流し尽くした血と、大きく口を開けた傷口を癒す為の、緩やかな眠り。



「うらぁぁぁあああああああーーーー……って、アスカ」
「引けぇぇぇえええええええーーーー……って、あによ?」
「手伝ってくれても」
「嫌(や)」


醒めない悪夢なんか無い。
果て無き夢なんか、無い。
醒めるからこそ、夢。



「って重ッ!重いんだよ!竿が重いんだよ!アスカぁっ!!」
「がんばってねー」


ならばせめて、良い夢を見よう。
笑顔で目覚めるその日を思って。


「塩焼き?うーん、オーソドックスねぇ」
「助けて!助けてよアスカぁ!!」
「あ!レーションにバターあった!ムニエルもいいわねぇ〜」
「引いて!引き摺りこまれっ!?た、助けてアスカ、アスカ助けて!」
「でもここはさっぱりとマリネも素敵ね?ねぇねぇどうかしら、シンジ」
「酢、あったかな?…って網!網っ!網を早くアスカぁぁぁあ!」
「網焼き?ま、たまにはシンプルにそれもいっかなぁ」
「逃げる!網!逃げる引きずり込まれ逃げ嫌だぁ!魚逃げちゃう!晩御飯逃げちゃう!」
「逃げちゃだめよ、シンジ。魚から、何よりもまず自分から」
「逃げさせて!このじょーきょーからッ!逃ーげーさーせーてぇぇぇぇぇーーーーっ!!」
「わーったわよ!…ったく、男でしょ?いたいけなわたしに網を振らせるなんて」
「早く!あ、あーーー…駄目…駄目駄目もう限界!」
「よーーっし!うりゃ!」
「はぁー…って何!?何でボクに網をかけるの!?」
「ナァ〜イス・ジョ〜ク、HAHAHAHAHAHA!」
「いいから!こんな時ネタはいいから!」
「むぅ。まだ慣れないのよ、平衡感覚とか」
「にしても狙いすぎ!狙い過ぎだってアスカぁ!」
「はいはいはい…せーのっ!そりゃぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!」


水飛沫が弧を描き、光る鱗が宙に舞う。
青い空の下、魚が飛ぶ。

「よっしゃあっ!」
「はぁ〜っ…」






もし、あなたが。







この緩やかな午睡から醒めて、ここから、そう、この紅い海から。
やがて岸辺に辿り着いた時、あの二人に出会うかもしれない。


黒いアイパッチをつけて、けらけら笑う少女と。
溜息つきつつにへらと笑う、日に焼け少し背が伸びた少年を。



心の底から大笑いする二人を、見るかもしれない。


「もう駄目、もう動けない、もーダメ!」
「何やってんの?シンジ」
「何って…休んでるんですが」
「仕込み始めなさい」
「は?」
「美味しい晩御飯の為に」
「はぁ?」
「わたしの笑顔の為に」
「はぁぁぁっ!?」
「ちゃっちゃと動く!はいっ!はいっ!」
「はいはい…はいはいはいはいはい」
「ハイは1回以下で!」
「はぁ〜い」


少女の片目に、いつも少年。
少年の両目に、いつも少女。


「もちろんデザートは、わ・た・し」
「はいっ!!」



世界はもう少しだけ居眠りを続ける。
狸寝入りしながら、微笑みかける。

寝言で口ずさむのは、古き良き恋の唄。





Just an old fashioned love song.











The end & It begins. 


















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コメントさん。
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夢は全く見ないか、面白い夢を見るか。
起きている時も同じ。全く起きていないか、面白く起きているか。

これは昔、誰かが言った言葉です。誰でしたっけ?

この「オールドファッションドラヴソング」は、あるお話のプロットです。
その後紆余曲折を経て生まれたのが「夕凪ナルコレプシー」というお話です。
この姉妹とも言える二つのお話を、どこかで見比べて楽しんでいただけるとしたら
それは私にとってこれ以上ない喜びです。

そして三只さま。

いつもありがとうございます。
三只さまが居られなければこのお話は多分、プロットのまま記憶の淵に沈んだままだったかも知れません。
自分なりに、もう一回「EOE」と向かい合って見ました。そして精一杯作らせて頂きました。
感謝を込めて送らせて頂きます。今後とも宜しくお願い致します。



シリアスモードは15行以内が限界
それがkazクオリティ(。・ω・)ノ゙





kazさんから投稿を頂きました。

もうひとつの夕凪の物語。
明るく陽気に進む道中。
響くBGM、オールドファッションドラヴソング。
なのにどこか虚な二人、世界、風、空気、夜空。
それを認めたとき、それを思い返したとき。

軽快で洒脱な筆致で綴られたあの赤い世界から旅立ちまでの幕間。
大変堪能させていただきました。
夕凪と同じく、本当に心に染みいるお話です。わたし、夕凪大好きですし。
それでいて文章が面白いのには、もはや嘆息することしかできません。

しかし、kazさん、CGも凄い腕前です。
更に、あらゆるネタを網羅する博覧強記ぶり。さながらマリアナ海溝のよう。
本当に何者なのでしょう?(笑)


謎が深まるばかりのkazさんに感想メールをお願いします。




(2005/8/18掲載)


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